今週の効果音

第9回ゴーレムの足音


このところ、PSG音源とかFM音源とかが、どうも気になっています。なんだか知らないけど、心引かれるものがあるんですよ。SY-77というFM音源のシンセサイザーも買ってしまったし。もともと80年代テクノロジー好きだということもありますが。

昔のゲームをやってみると、まだまだスキルが足りないなぁ、ということを痛感させられます。ハードウェアの制約が本当に厳しいものなので、知恵を巡らし工夫をして、ゲームサウンドを作り上げていく職人技のようなものが感じられたのですが、それにくらべて僕の作る音は、生音やシンセサイザーのリアルな感じに頼り切っているんですね。

時代は進んでいるもので、そんな時に必要な情報が手に入るようになったんですね。ネットをうろうろしていたら、MSXエミュレータを発見しました。freeMSXというものです。PowerMac用ですが。これでPSG音源もFM音源も、勉強することができます。小学生の時に何もわからなくて諦めたことが、これでやりなおせるので、今からわくわくしています。

ちなみに、MSXエミュレータならここに情報が集まるようです。


とは言うものの、ゲーム効果音のいわゆるピコピコ音を、毛嫌いする方もいらっしゃるでしょう。あの音はかなり通る音なので、テレビから離れていても耳につく音ですから。しかも人工的な音だということだから、嫌だと思うかもしれません。

なので、実際には”作った”音だとしても、それを自然な感じに聞かせる必要があります。今週の効果音も、自然な感じに仕上げた音です。


the shouting golem's sound
fig.9 ゴーレムの足音 (126ms)

ゴーレムの足音
[ .aiff | .wav | .mp3 | .au | .rm (streaming) ]


これは、ゴーレムが草原の中を歩く時の音ということで、草の擦る音を入れてあります。とはいっても何のことはない、ただのホワイトノイズです。ただ、これが重要かと思います。

自然にある音って、普通、その音単独では存在しないで、必ずアンビエントノイズがのります。だから、排除しがちなノイズというものを軽く入れることによって、より自然な感じに聞こえるのではないでしょうか。ただ今回の音では、草原を歩くので、草の擦る音というのも重要な要素ではありますが。


今週の効果音では、以下のフォーマットで、効果音を提供しています。
[ .aiff ] 44.1kHz,16bit
[ .wav ] 44.1kHz,16bit
[ .mp3 ] 44.1kHz,16bitの.aiffを52Kbpsで圧縮
[ .au ] 44.1kHz,16bitの.aiffを8012Hz,16bit,mu-lawで圧縮
[ .rm (RealMedia) ] 44.1kHz,16bitの.aiffを16Kbps Voice - Widebandで圧縮 .rmのプレーヤーは、こちらから。

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