戦慄の二枚目-------シーチング
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シーチング 綿でできた布の代表格その２。 カラーシーチングとして色も豊富。チェックをはじめ柄物も多い。 表面が毛羽立っているため、色が白っぽく見えるときがある。 1999年現在、無地のものはメートル\380が主流だが、値引いているところも多い。 ワゴンセールのようなたたき売りによくお目見えする。 水通しをしてから使用する。 |
前回のブロードの話題の中にも出てきたのだが、今回はシーチングについて。それと、綿の薄めの布について。
この辺がわかると、服のシルエットについてうるさい人になれる可能性がでてくると思われる。
シーチングは安い。なぜだかわからないが、定番商品のカラーシーチングでさえ常に値引きしている店すらある。
定番が安いとなると、もっと安くあるのが柄物だ。チェックに始まり、パターンを使った柄、キャラクター物、季節物も結構安い。
よく、店の中に「安いもの売り場」みたいなコーナーがあるが、そこの柄物はほとんどシーチングのものだ。
だからといって決して「安かろう、悪かろう」というわけではない。そこで、シーチングのよさを、他の綿の布をともに語りつつ明らかにしていきたい。
 チェックのプリント。 表だけにプリントされているのがわかる。 |
そこで、プリントだからといって馬鹿にするのは早計だ。プリントだからこそ数多くの柄があるのだし、流行にも敏感だ。ハート柄だろうが、蛇柄だろうが、
次に、シーチングのシルエットについて。シーチングで作った服は、柔らかいかんじの線を作る。ブロード等に比べ、ちょっと表面が毛羽立っている分厚みがあり、表面も光を反射せず、落ち着いたかんじになる。また織り目が多少荒く、前回も言ったがフォーマルにはあまり向かない。
シーチング拡大写真←57KB。
しかし、甘いかんじのお姫様系、ロリ系にはめっぽう強い。ギャザーやフリル、パフスリーブなど、とってもかわいいイメージにできる。洗濯して、しわを伸ばさず乾かす即席しわ加工もなかなかいける。いやこれはデザインにもよるけど。
フォーマルに向く、というか、ぱりっとした印象に仕上がる綿の布といえば、ブロード、綿ローンが上げられるだろう。ブロードは厚さがいろいろあるので一概には言えないが、特に綿ローンは張りがあり、がんばればドレスなんかもいいかんじに仕上がったりする。
張りがある布でできる芸当のひとつとして（細かい）ピンタックがある。これは、ピンクハウス、カネコ、ワンダフルワールドなんかを思い出してもらえるとわかると思うが、あの怒涛のピンタックは、厚さがなくて張りのある布でないと再現できない。残念だが、シーチングでこれをやると、まったく印象が変わってしまう。何が残念かというと、それは綿ローンがシーチングより値段が高いこと。
使用上の注意点について。
シーチングもブロードと同じく基本的に水通しをする事。それからきちんとアイロンをかけて使用する。
シーチングはとてもアイロンがかけやすく（アイロンじわがほとんどできない）、またしわになりにくいので、扱いやすい初心者向けのものだと思う。
次に、柄物を使用するときに特に注意してほしいのだが、柄が洗濯によってにじんだり、色が他のものに移ったりしないか、最初に確かめておいたほうがよい。今のプリントの技術ではほとんどないと思うが、念のため。濃い色の色移りは後で泣きを見る。
そして、接着芯についてだが、不織布の接着芯を使うとかなり布がかちっとなってやわらかいシルエットが出なくなってしまうので、そのときは、見返しなど、表に響かないところだけに貼ろう。襟なども、できれば裏襟だけに貼る。
しかし、その形状記憶効果を利用して、リボンなどをつくるとなかなかよい。ほんとに型崩れしないのだ。
ピンやバレッタにつけてピンクハウスごっこもやりたい放題。
まあ、普通に服を作るなら、織布の、薄めの接着芯をお勧めする。
ついでだが、シーチングでひらひらロリ服を作るなら、そのときのレースは綿レースで。ごわごわとたくさんつけると私好みでいいかんじ。
愛すべき綿100％二週連続はお気に召しただろうか。しかし、けっこういろいろ知ってるよな自分。いつのまに。それでは。
次回、もうそろそろ番外編をやりたい。乞う、ご期待。