今週のドリーム

第10回 四国

待望の車が到着し、年始は時間もできた。
ひさしぶりに元日に矢部村に帰り、朝は釈迦岳のふもとでむかえた。
その後、中学時代の旧友と正月から焼肉。
ついで、受験生の後輩とあったりもした。
そして、なぜかふとしたことから伊藤氏との四国行きが決定。
いつもながら旅には突然出発するので、目的地が四国というあいまいさ。
彼は列車の旅、僕は車の旅。
というわけで、当然出発の待ち合わせは、大分の別府駅となる。
九州縦断道を少し南下、それから大分道で西へ約1時間。インターをでて坂を下っていくと、そこが別府だ。駅で伊藤氏が乗り込み、そのままフェリー乗り場へ。
彼はなんと駅でフェリー割引券を取得していた。
フェリーで1時間半、四国の西端に到着。一路道後温泉をめざす。宿は決まっていないという適当さ。極めて適当。
途中、うどん屋に立ち寄る。うどんは讃岐。しかし、同じ四国なら愛媛のうどんもうまかろうと入った。これがうまい。ここでこれほどなら、果たして高松ではどれほどうまいというのか。
そして給油がてら立ち寄った八幡浜(やわたはま)。駅を探しながら道を走っていると、とんでもないものが一瞬視界に入った。2台のバス。停留所か?

2台のバスはつながれ、行き先には「ラーメン」「うどん」とある。
八幡浜のセンスのよさが光る。「分かってる」人たちがここにもいた。
そういえば五島列島上五島にも廃バスを利用している素晴らしい人がいた。
廃バスを探して全国を旅しようかと思うほどの出会いだ。
くらはしさんの卒業研究はバスらしい。バスにひかれる理由が少し理解できた。
巨体を持ちながら、やがて動けなくなってしまった廃バスには、特に夕陽をあびると、なんともいえない哀愁が漂うのだ。
はかりしれないバスの魅力。かつて大勢の人を毎日運び続けたバスの末路。
全国廃バス情報求む。

さて、道後温泉で一泊。道後温泉本館はすごい。めちゃくちゃ熱い。
藍染め屋の服のおばちゃん、翌朝服を買いにいけずごめんなさい。
朝、見奈良温泉をめざす。なぜか温泉旅行へと早代わり。
そこは洞窟やら、寝湯やら、打たれ湯やら、いろいろ疲れる温泉だった。

そして高速で高松へ。カーナビより頼りになる伊藤氏の地図案内により、もうしまっているかと思われた閉店まぎわのうどん屋へ見事到着。なぜかパチンコ屋駐車場の入り口から入るとそこがうどん屋。駆け込む。
さて、さぬきうどん。メニューはない。暖かいうどんか、冷たいのか。

屋島に宿泊。ホテル甚五郎の源平鍋はすばらしい。
朝、高松駅で解散。彼は山陽本線で、僕は山陽自動車道で。
それぞれにそれぞれの旅。
自由で気楽で無計画。目的地だけ決めて出かけよう。


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