今週のメロディ

小学校の思い出といえば、学芸会、クラス替え、給食、初恋。
中学校の思い出といえば、合唱祭、美術室、生徒会室、初恋。
思い返すと悔やまれることばかりでした。
あの人は元気だろうか。元気だといいな。

お題:「ベル」
 今回は、学校で始業・終業の時などに使われているベルです。最近ではこのメロディを使っていない学校もあるそうです。
 前回のチャルメラは「ド、レ、ミ」の3音からできているメロディでした。今回の「ベル」はそれに「ソ」が加わり4音の組み合わせでできています。地味にグレードアップですね。4分の3拍子で記譜してみるとこんな感じです。

ベル
ベル
SMFデータ(259バイト)

 一見、単調な組み合わせに見えますが、チャルメラよりもドラマティックな展開を持っています。4つの部品からなっているメロディですが、聴くと前半と後半の2つに分かれているような印象を受けます。1と2、3と4が密接な関係を持っているように感じてしまうんですね。
 これは1と3の最後がそれぞれ「ソ」の音で終わっていることに関係しているのです。2と4の最後は「ド」で終わっていますね。「ソ」だとまだ終わっていない感じがして、「ド」だと終わった感じがするんです。
 始まりの音も重要です。1の始まりは「ド」です。いかにも今から始まる印象を与えますが、他の3つの始まりの音は違います。なぜか途中な感じがします。
 このように、メロディの中には始まりや終わりに聞こえる音というものが存在して、それがうまいこと並んで「始まり〜中間〜終わり」と感じられるようになっていることがあります。そこには法則があって、実はこの世の中にある音楽の多くは、そのような法則に少なからず当てはまっているのです。当てはまっているからこそ、心地よい音楽になっている場合もあるのです。
 実はこの法則を覚えると、かなりお手軽に心地よいメロディを作ることが可能となるのです。お手軽に音楽が作れるんですよ、ツンクに近づく第一歩ですね。


回答例:「哀愁ベル」

哀愁ベル
SMFデータ(1.10キロバイト)

 あまり面白いアレンジが思い付きませんでしたので、意外と正統派にしてみました。フルートの音色でカウンターメロディ(メインのメロディーと対になるように奏でるメロディ)を付加してみたら、帰ってこれないところへ入りこんでしまいました。


今回の疑問
 大学のオーケストラの人々が、本番直前のリハーサルのことを「ゲーペー」と言っていました。「ゲネプロ」の略だそうです。でも「ゲネプロ」ってなんですか。

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